京都梁山泊な人々
今から遡ること九百年、中国が大宋国と呼ばれた頃、権力を貪る者達の陰謀に巻き込まれ、いわれなき罪を負わされて世を追われた豪傑たちが水のほとりの自然の要塞に一人、また一人と、まるで運命の糸に手繰り寄せられるように集まり、別天地を作っていたという。その豪傑の数百八人。それはその数十年前、竜虎山山頂の伏魔殿から飛び出した光の玉の数と奇しくも一致するのだが、関係は定かではない。ともあれ、その要塞の名を人はあこがれと畏怖をこめて梁山泊と呼んだ。数百年の時を経て、京の水のほとり京都梁山泊に一人、また一人と気持ちよく剣道のできる仲間を求めて集まった不思議な若者(?)達がいる。 |